頭痛から解放される

偏頭痛や慢性頭痛の人は、そのほとんどのケースで頭部に鬱血を起こして首が硬くなっている状態であるとされています。加えて身体のゆがみが、頭部への血行不良を引き起こしているという事もあるのです。今回ご紹介する「鋤(すき)の変形ポーズ」で首周りの筋肉を柔軟にし、頭部の方にたくさん血液を流し込んであげます。鬱血を取り、更にはヨガの呼吸で酸素も十分に入ってくるので、頭がスキッとする事でしょう。まずは仰向けの姿勢から。息を吐き出しながら、両足をそろえ、両手を伸ばして手のひらを下に向けて身体の脇に置きます。息を吸いながら両足を床と垂直のところまでゆっくり上げていきます。

この時、あごを引いて意識を喉に置きましょう。次に息を吐きながら、お尻を上げて背中を両手で支え、頭越しに足を持っていきます。出来るだけ足先を頭から遠く離れた前方に置きます。そこから左足を曲げて、顔の横に引き寄せます。右足を真上高く上げていきます。曲げた膝は伸びないように、伸ばした方の足先は更に遠くへ伸ばすように意識して10呼吸分キープしましょう。息を吸いながら、ゆっくりと身体を戻したら、足を入れ替えて反対側も同じように行いましょう。左右終わったら、ゆっくり静かに背骨1つ1つを床に置くようにして、息を吐きながら身体を戻します。頭はまっすぐにしたまま、あごを引いてお腹を見るようにしてポーズをキープしましょう。負荷がかかっている状態ですので、キョロキョロと頭を動かしてしまうのは禁物です。逆さの状態になっていた為、終わった直後は頭に血が上っている事になります。この状態からいきなり起き上がると気分が悪くなる事もあります。仰向けの姿勢に戻したら、両手両足を伸ばして脱力したくつろぎのポーズを2~3呼吸分取りましょう。身体を休めたら起き上がってもOKです。